LTFS書き込みエラーについて

2023年5月16日

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2023年12月8日追記

本事象に対する回避策および今後のLTFSサポートに関するドキュメントを新たに公開しました。詳しくは以下リンクからご参照ください。

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2023 年の3 月・4 月のWindowsOS セキュリティ更新プログラムを適用後、LTFS で使用しているLTO テープへの書き込み(コピー)が失敗する現象が確認されています。

現時点で判明している点について以下の通りお知らせするとともに、今後の更新情報なども本ページに追記する形でお知らせいたします。

1.不具合の内容

Windows の更新プログラム(Windows10 では「KB5025221」または「KB5028166」、Windows11 では「KB5023706」または「KB5025239」)をインストール後、LTFS ボリュームにファイルをコピーすると「エラー0x800703E6:メモリロケーションへのアクセスが無効です。」のエラーメッセージが表示され、コピーが失敗します。WindowsOS 標準のコピー方法(ドラッグアンドドロップ、右クリックによる「コピー」操作、Control+C によるコピー、xcopy、robocopy 等)は全て同じエラーとなり、「切り取り」による移動でも同様にエラーとなります。

単一のファイルを書き込むだけであれば、コピー元のファイルを開き、「名前を付けて保存」などの保存先をLTFS ボリュームに指定することで、LTFS 内にデータを書き込むことは可能です。

2.回避方法

・ファイルを一つずつ書き込むのでも足りる場合は、そのファイルの「名前を付けて保存」操作の保存先をLTFS 内に指定することで書き込みが可能です。

・インストールされた更新プログラム一覧から該当のKB をアンインストールすることで本事象は回避可能です。ただし、当該更新プログラムをアンインストールした場合のセキュリティ上のリスクなどは、お使いの環境に応じてお客様ご自身で判断していただく必要があり、弊社では責任を負いかねます。

・Windows 標準のコピー手法と異なるコピー・ファイル移動方式を使用するコピーツールには、本件エラーが出ないツール(Teracopy 等)もあるという情報がありますが、弊社ではサードパーティ製のコピーツールを使用した場合の不具合などについて責任を負いかねます。

3.追記情報:LTFS SDE プログラムやWindowsOS による修正がリリースされた場合など、今後の更新情報は以下に追記していきます。

- 2023 年5月16日:初版

- 2023 年7月31日:第2版 Win10対象KBに「KB5028166」を追加

- 2023 年12月8日:第3版 回避策についての追記